肌って何層になっているの?肌の構造の一般的なしくみ

普段何気なく触れている肌ですが、実は意外と複雑な構造をしているんです。

私たちの肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層が重なっていて、それぞれが違う役割を持っています。肌全体の平均的な厚さは約2~3ミリほどで、部位によって厚みは変わります。

手のひらや足裏は厚めですが、まぶたなどは本当に薄くて繊細なんですね。

一番外側の「表皮」が守ってくれる

表皮は肌の一番外側にあって、外からの刺激や異物をブロックする大切な役割があります。厚さはわずか0.2ミリ程度と言われていて、さらに細かく5つの層に分かれているんです。

一番深い基底層で新しい細胞が生まれて、少しずつ表面へ押し上げられていきます。最終的には角質層まで到達して、最後は垢となって剥がれ落ちていくんですね。

このサイクルは「ターンオーバー」と呼ばれていて、年齢や部位によって違いますが、だいたい40~50日周期で繰り返されていると考えられています。表皮には血管や神経は通っていませんが、メラニンをつくるメラノサイトや免疫に関わるランゲルハンス細胞などが存在していて、肌を守る働きをしているんです。

表皮の層 特徴
角質層 肌の最外層。15~25層ほどの死んだ細胞が重なり、外部刺激から守る
顆粒層 2~3層の扁平な細胞。紫外線を吸収する役割も
有棘層 5~10層で表皮の大部分を占める。セラミドが合成される
基底層 表皮の一番深い層。細胞分裂によって新しい細胞を生み出す

肌の本体「真皮」が弾力を支える

表皮の下にある真皮は、皮膚組織の大部分を占めていて、肌の本体とも言える層なんです。厚さは平均で約2ミリほどあり、表皮とは違って血管や神経、リンパ管が通っています。

私たちが肌の弾力やハリを感じられるのは、この真皮のおかげなんですよ。

真皮の主な成分は、コラーゲンという線維とエラスチンという弾力線維。これらの線維の間をヒアルロン酸が満たしていて、肌のもちもち感を保っているんです。コラーゲンが肌の形を整え、エラスチンが伸び縮みしてシワやたるみを元に戻す役割を担っています。

真皮にある線維芽細胞という細胞が、これらの成分を作り出しているんですね。

年齢を重ねると、線維の量が減ったり太さが不均一になったりして、弾力が失われていくと言われています。真皮には血管が豊富に通っているので、体温調節の役割もあるんですよ。拡張したり収縮したりすることで、暑さや寒さに対応しているんです。

  • コラーゲン繊維:引っ張る力に抵抗し、肌の形を整える
  • エラスチン繊維:伸縮性があり、シワやたるみを元に戻す
  • ヒアルロン酸:1グラムで約6リットルもの水分を保持できる
  • 線維芽細胞:これらの成分を生み出す細胞

一番内側「皮下組織」の大切な働き

皮下組織は肌の最も内側にあって、表皮と真皮を下から支えている層です。大部分が皮下脂肪でできていて、その間に動脈や静脈が通っています。これらの血管を通じて、肌に栄養を届けたり老廃物を運び出したりしているんですね。

皮下脂肪というとマイナスなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は体を守るために欠かせない存在なんです。クッションのように外部からの衝撃を和らげてくれたり、熱を伝えにくい性質で断熱や保温の働きをしています。

さらに、エネルギーを蓄える役割も担っているんですよ。部位によって厚さは違いますが、体の部位によっては10ミリ以上になることもあります。

肌の付属器もしっかり働いている

肌の3層構造以外にも、「付属器」と呼ばれる特別な器官があります。汗腺、皮脂腺、毛包、毛などがこれに当たり、それぞれ肌の機能を支える大切な役割を持っているんです。

汗腺と皮脂腺が肌を守る

汗腺からは汗が分泌されて体温調節をしていますし、皮脂腺からは皮脂が出て肌の表面を覆います。この皮脂と汗が混ざり合って「皮脂膜」ができ、水分の蒸発を防いでくれるんです。

皮脂膜には肌のバリア機能を高める働きもあって、外部刺激から肌を守っています。

汗は弱酸性なので、肌を弱酸性に傾けて細菌の繁殖を抑える効果もあると考えられています。普段は気にしていない汗や皮脂ですが、こうして肌の健康を保つために働いてくれているんですね。

肌の健康を保つために

肌の構造を知ると、それぞれの層が連携して私たちの体を守ってくれていることがわかりますよね。表皮のターンオーバーが正常に保たれることや、真皮のコラーゲンやエラスチンが健やかであること、皮下組織が適切に機能していることが、美しく健康的な肌につながっていきます。

日々のスキンケアはもちろん、バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動なども肌の健康に影響すると言われています。気になる肌の状態や変化がある場合は、自己判断せず専門家に相談することをおすすめします。

肌の層 主な働き
表皮 外部刺激からの保護、水分蒸発の防止、ターンオーバー
真皮 肌の弾力・ハリの維持、体温調節、表皮への栄養供給
皮下組織 衝撃吸収、断熱・保温、エネルギー貯蔵

私たちの肌は本当によくできていて、毎日休むことなく働き続けてくれています。その複雑な構造とそれぞれの役割を理解することで、自分の肌をもっと大切にしたいという気持ちが湧いてきますよね。

一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスではありません。体調や肌の状態に関する判断は、自身で決めつけずに医療機関へご相談ください。